1. 自分が結核と診断された場合、どうしたらいいですか ?
体の外に結核菌を出している状態(排菌)の場合は、他の人にうつす恐れがなくなる
まで入院治療となります。体の外に菌を出していない場合は、通院での治療が可能です。
2. 家族・友人・知り合いの検査は必要になりますか ?
周囲の人に感染させた可能性や、他に結核を発病している人がいる可能性があるため、
保健所が病状の確認や接触状況などを聞き、健康診断を計画・実施します。
健康診断は、感染の有無確認のための血液検査(IGRA検査)や、発病の有無確認の
ための胸部X線撮影検査を実施します。実施時期は、患者との接触状況に応じて決定し
ます。検査費用は、法に基づく健康診断のため無料となります。
3. 結核はどのように治療しますか ?
3~4種類の抗結核薬を内服します。治療期間は6~9ヶ月が標準ですが、病状や経過に
より、長引くことがあります。
抗結核薬はきちんと内服すれば結核を治すことができます。治療途中で薬を飲むのをや
めたり、指示通りに飲まなかったりすると、結核菌が薬に抵抗力を持ち、薬が効かなくな
る可能性があります。そうなると、治療期間が長引くことや治療自体が難しくなることが
あります。治療終了まで、医師の指示を守ってきちんと内服することが重要です。
保健所では確実に内服治療を続けられるよう、支援を行っています(DOTS)。
4. 本人が使用していた食器やふとん、自宅内の消毒は必要ですか ?
結核菌は紫外線に弱く、直射日光にさらされると死滅するため、特別な消毒は必要あり
ません。気になる場合は、室内の空気をこまめに入れかえてください。