SGECモニタリング結果の公表(新)

SGECモニタリング結果の公表

SGEC認証森林におけるモニタリング結果の公表

1 胆振総合振興局森林室が管理するむかわ町ない道有林(約12,950ha)では、平成29年12月26日付けで  1)SGEC  2)森林認証の取得を更新しました。
  認証機関 一般財団法人日本ガス機器検査協会(認証番号 JIA-025)
  有効期間 2017年12月26日~2022年12月25日

1)SGEC「緑の循環認証会議(Sustainable Green Ecosystem Council)」は、日本の森林管理のレベルを向上し、
   豊かな自然環境と持続的な木材生産を両立させるために創設されたシステム。
2)森林認証とは、森林が適正に管理されていることを中立的な第三者機関が客観的に評価し、社会にその価
   値を認めてもらう制度。

 

2 平成25年4月、認証取得を契機に、当森林室が管理する森林での生物多様性保全に関する考え方を「道有林胆振管理区における動植物等の取扱い」としてとりまとめました。
  この中では、森林施業の実施にあたっては流域の水質保全や野生動植物の生息環境などへ配慮することとし、希少な野生動植物の生息状況等について日常業務として情報収集に努め、得られた情報を蓄積、発信することとしています。

  (モニタリングによる情報収集)                                                                    1,施業影響に関する調  河川の汚濁、施業影響、気象・事業による環境変化
2,野生動植物に関する調  エゾシカ、ヒグマの生息動向
3,希少野生動植物に関する調等  各種森林情報、生物多様性保全の森など

 

 

3 森林室森林情報調査(要領)
  要領では、森林における様々な自然情報を把握することを目的に、日常業務で情報収集及び情報蓄積、発信を行うこととしています。
1,対象地域  道有林
2,収集対象
a)野生動植物(北海道レッドリストの希少野生動植物ほか)
b)自然情報・巨樹巨木、珍木、特異な植生(植生群落など)
         ・滝、渓流、湿原、特異な眺望、地形地質など
                    ・化石、遺跡その他
3,情報発信  収集蓄積した情報は、森林室の判断によりホームページ等で積極的に発信する。なお、絶滅危機種等に関する生息情報は、その保全に配慮して非公開とする。

 

4 情報の公開
1,野生動植物:「道有林胆振管理区の花」(リンク)
     以下は、森林室職員が日常業務で道有林内へ入林した際に用務地周辺で目撃し、写真撮影した花を整理したものです。
  なお、これら以外にも目視される花は数多くありましたが、業務に支障のない範囲で確認できたものの大部分です。
  草花の分類は、「新北海道の花(北海道大学出版、著:梅沢俊)」「北海道の野の花(北海道新聞社、編:谷口弘一、三上日出夫)」を参考にしました。

■道有林胆振管理区の花、観察記録

 年度  科  属  種  摘要
24  35  52  63 フクジュソウなど
25  44  91  111 ベニバナヤマシャクヤクなど
26   40  94  125 ヤマシャクヤクなど
29   14  20  23  ヒメイチゲなど

注)ちなみに、フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の一種

 

■北海道レッドデータブック(2001)搭載の希少植物数

年度  絶滅危機種  絶滅危惧種  絶滅危急種  希少種  留意種
24  なし なし  なし なし 
25 なし  1  2  2  1 
26 なし  なし  1  1  1 
 3ヵ年 なし  1  2  1 

注)北海道レッドデータブック(本道における希少野生生物のリスト)
注)絶滅危惧種Enについては生息区域を特定し、施業による影響が無いことを確認している

 

■北海道ブルーリスト(2010)搭載の外来植物数

 

年度 A1緊急対策 A2防除検討 A3影響懸念 B定着懸念 C定着不明
24  なし 4  1  なし 
25  なし  2  5  2  なし 
26 なし  5  7  2  なし 
3ヵ年  なし 5  14  4  なし 

注)北海道ブルーリスト(本道における外来種とその影響度のリスト)
注)A2はオオハンゴンソウ、セイヨウオニアザミなど

2,自然情報:巨樹巨木(胸高直径100cmを超える樹木)
  以下は、森林室職員が業務で道有林内へ入林した際に、用務地周辺で目撃した巨樹を整理したものです。


■巨樹(本)

 

年度 ミズナラ ハルニレ ダケカンバ カツラ その他
25 18
26
23

注)胸高直径  樹木を、傾斜の山側から胸の高さ1.3mの位置で測定した太さ
注)最大は、2014年8月20日に管内厚真町88林班で観察したハルニレ166cm


道有林胆振管理区の花・巨樹(サンプル)へのリンク

 

 

 

 

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