百日咳が流行しています!
百日咳とは?
百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする急性の気道感染症です。
百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。
・母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があります。
・特に新生児や乳児期早期では、重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
・一年を通じて発生がみられますが、乳児では重症になることがあります。
また、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。
どうやって感染する?
主な感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」とされています。
・感染者の咳やくしゃみなどに含まれる細菌を吸い込む(飛沫感染)
・感染者や感染者の咳などに含まれる細菌が付着した物などに触れる(接触感染)
感染するとどんな症状になる?
感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は、5~10日(最大3週間程度)です。
症状の経過は、3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。
①カタル期(約2週間)
・かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
②痙咳期(カタル期の後に約2~3週間)
・次第に特徴ある発作性けいれん性の咳となります。
・夜間の発作が多いです。
・乳児期早期では、無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
・合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
③回復期
・激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。
・成人では咳が長期にわたり持続しますが、典型的な発作性の咳はなく、やがて回復に向かいます。
治療方法は?
生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。
また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
予防方法は?
百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)の接種と基本的な感染対策が有効です。
・手洗い・うがいを心がけ、咳が出るときにはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
・特に、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、感染に対する注意が必要です。


