依存症について
依存症は、自分の意思でやめたくても、やめられない状態となる病気です。病気のため、適切な時期に治療を受ける必要があります。
依存症はご本人だけでなく、ご家族の方も巻き込む病気です。
しかし早期に治療を受けることで回復する可能性がある病気です。
アルコール依存症とは
飲酒のコントロールが困難になる病気です。
長期間の多量な飲酒がもとで次第に飲酒の制御が困難となり、身体的・精神的・社会的問題に悪影響が出ても飲み続けてしまいます。
アルコール依存症の症状は、自分自身も周囲の人も初期は気付きにくく、重症化して問題が大きくなる傾向があります。
アルコール依存症は適切な支援に繋がれば回復が可能です。
アルコール依存症のスクリーニングテスト(CAGE)
▢飲酒量を減らさなければならないと感じたことがありますか(Cut down)
▢他人があなたの飲酒を非難するので気にさわったことがありますか(Annoyed by criticism)
▢自分の飲酒について悪いとか申し訳ないと感じたことがありますか(Guilty feering)
▢神経を落ち着かせたり、二日酔いを治すために「迎え酒」をしたことがありますか(Ey3e-opener)
※2項目以上あてはまるとアルコール依存症の可能性があります
AUDIT(オーディット)
WHOが2010年に採択した「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」において、AUDIT(アルコール使用障害同定テスト)が推奨されています。
適正飲酒量は男性で純アルコール量20g程度、女性や高齢者では10g程度とされています。
※純アルコール量20gはビールであれば500ml、日本酒であれば1合程度
現在の飲酒習慣が適切なものか、一度確認してみましょう。
ギャンブル依存症とは
ギャンブル等に没頭することで、快感が得られたり、不快な気分から逃れることができ、それが習慣化するうちにコントロールができなくなった状態です。
ギャンブル等によって経済的・社会的・精神的な問題を生じているにも関わらず、やめることができない状態をさします。
※ギャンブル等とは・・・パチンコやパチスロ、競馬、競艇、競輪、オートレース、その他の射幸行為を指します。
ギャンブルに関する10の質問(道立精神保健福祉センター作成)
▢ギャンブルのことを考えて仕事が手につかなくなることがある
▢自由なお金があると、まず第一にギャンブルのことが頭に浮かぶ
▢ギャンブルに行かないことでイライラしたり、怒りっぽくなることがある
▢一文無しになるまでギャンブルをし続けることがある
▢ギャンブルを減らそう、やめようと努力してみたが、結局ダメだった
▢家族に嘘を言って、ギャンブルをやることがしばしばある
▢ギャンブル場に、知り合いや友人はいない方が良い
▢20万円以上の借金を5回以上したことがある、あるいは総額50万円以上の借金をしたことがあるのにギャンブルを続けている
▢支払予定の金を流用したり、財産を勝手に換金してギャンブルに当て込んだことがある
▢家族に泣かれたり、固く約束させられたりしたことが2度以上ある
※3~4個の人:ギャンブルの楽しみ方を今一度見直しましょう。要注意です。
5個以上の人:病的ギャンブラーの可能性が極めて高いです。
薬物依存症とは
自分の意思の力だけでは、薬物の使用をコントロールできなくなった状態です。
「わかってはいるけど、やめられない」
脳内に強烈な欲求(渇望)を引き起こす、生物学的な変化が起きてしまっている状態です。
自助グループとは
依存症からの回復には、同じ体験をした当事者(本人・家族)たちが集まり、お互いの体験を安心して語ることができるグループへの参加が効果的です。
当事者により運営されているグループを「自助グループ」と呼びます。
↓室蘭保健所管内の自助グループ↓
こころの集い 凪の会
▢凪の会よりメッセージ▢
主に依存症等の精神疾患は過去の生きづらさや不安、ストレスから自分を守り生き抜く為の手段でした。その病気から回復する為に自分のつらさや不安を正直に語り、なりたい自分をイメージして自分改革を仲間と共に進め、家族が再び穏やかな幸せな生活を迎える事が出来る様に皆と協力して歩んでいく集いです。海の凪のように穏やかに心を包み込むような安心感を身体で感じ取って頂きたいと考えています。
こころの集い 凪の会 ~連絡先~
当事者代表 → 石黒 浩充(いしぐろ ひろみつ) 090-8273-2880
家族代表 → 石黒 里乃(いしぐろ さとの) 090-6261-6878
※メールアドレスもあります。ホームページ等に記載されていますので、ご確認ください。