室蘭市内の探検スポット
イタンキ浜
この地において、クジラが大切な食料となっていたことを示す砂浜。アイヌの人々が、沖合の岩礁を浜に近づいてきたクジラと見間違え、待つうちに持っていた「イタンキ(お椀)」まで燃やしてしまったという物語が残っています。
鳴り砂海岸でもあり、「ハワノタ(声ある・砂浜)」という別名も残されています。
チヌエピラ
外海岸に面した白く輝く断崖。岩脈が縞状に見られます。アイヌ語で「チヌイェピラ(我ら・彫る・崖)」といいます。
アワビの神が、オオバンヒザラ貝の神との戦いに敗れ、この地を去った神話が残され、この地でアワビが獲れないのはこのためと言われています。
崖の縞模様は、アワビの神が去るときに流した涙の痕とされ、アイヌの人々の自然に対する神話的な理解を示す例です。
ムカルソ
四角く細長い穴があいた奇岩。アイヌ語で「ムカリソ(斧・岩)」といいます。
オキクルミの神が、天地創造の際に使った斧を残し、柄が朽ちた後もその斧の先端部だけが残されたという神話が残っています。
世界の成り立ちに対するアイヌの人々の神話的な理解を示す例です。
地球岬 (名勝ピリカノカ絵鞆半島外海岸)
海に面し高くそびえ立つ岬。アイヌ語で「ポロチケウェ(親である・断崖)」といいます。
洋上から見ると、この断崖はまさにそびえ立ち、「親である」と名付けられた理由を実感できます。
トッカリショ浜 (名勝ピリカノカ絵鞆半島外海岸)
岩礁が連なる浜。アイヌ語で「トゥカリショ(アザラシ・岩)」といいます。
アザラシをはじめ様々な海の生き物が獲れる漁場であり、北海道を探検した松浦武四郎はこの地を鮭の獲れる漁場と記しています。この地のアイヌの人々が、海の資源を利用し生活してきたことを示しています。
増市浜 (名勝ピリカノカ絵鞆半島外海岸)
静かな入江や断崖が連続して連なる入江。入江の先端の岩礁をアイヌ語で「マスイチセ(海猫・家)」といいます。
由来となった岩礁には、今も海鳥が群れ、名付けられた情景がそのままに残されています。この地のアイヌの人々が、自然をよく観察し生活していたことを示しています。
ハルカラモイ (名勝ピリカノカ絵鞆半島外海岸)
入江を望む小さな渓谷。アイヌ語で「ハルカルモイ(食料・とる・入江)」といい、元来は渓谷の先の入江を指していました。
今も多くの海産物が獲れる漁場となっており、アイヌの人々が、この地の海の資源を利用し生活していたことを示しています。
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