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最終更新日:2019年2月21日(木)


クリーンオロフレトマト


北海道壮瞥町   オロフレトマトの産地の取組  
化学農薬・肥料を抑えた“YES!clean”認証の野菜
オロフレトマト
オロフレトマト01イエスクリーン 

特徴

品種名:桃太郎はるか
○桃太郎系で、糖と酸味のバランスが良く、しっかりした果肉と食味。日持ちも良好です。
○地球環境にやさしい自然エネルギー(温泉)を利用した越冬型大型ハウス28棟で栽培しています。
○弁景温泉から湯温65度の源泉をハウスに引き込んでおり、ハウス内は真冬でも10~25度の暖かさです。

購入可能時期

2月上旬~7月上旬

YES!clean
の取り組み

壮瞥町オロフレ地熱利用野菜組合
○病害虫の少ない冬春栽培のために農薬使用量が慣行栽培の半分以下と、大幅に低減しています。
○定植前の土壌分析による適正な土壌改良を行っています。
○堆肥、ぼかし肥、有機質肥料の施用や、後作緑肥の栽培の施用により、化学肥料の施用を抑えています。

化学農薬の使用基準~慣行レベルと比べて
グラフ
お問い合わせ先 JAとうや湖 (虻田郡洞爺湖町香川55-7、電話:0142-89-2468地図はこちら
     
取扱店 ○JAとうや湖Aコープ各店舗
(とうや湖店:0142-76-5566地図はこちら、豊浦店:0142-83-2111地図はこちら、洞爺店:0142-82-5875地図はこちら、壮瞥店:0142-66-2594地図はこちら、大滝店:0142-68-6213地図はこちら


○ オロフレトマトの産地の取組

 【壮瞥町幸内地区の紹介】
 オロフレ地熱利用野菜組合(以下、野菜組合)のある壮瞥町幸内地区は内陸のため、小雪・温暖な胆振管内のなかでは比較的、寒暖の差が大きく、近くにスキー場もある位、雪深い所です。

 この地区は「わかさいも」の主な原料である大福豆などの高級菜豆やテンサイ、肉牛などが盛んな農業地帯ですが、山あいで耕地面積が狭いため、農家の経営を安定させるためにも収益性の高い作物を導入することが、地域の長年の課題でした。


【オロフレトマト誕生の経緯】
 幸内地区には、他の地域にはない資源がありました。それは温泉熱。2.5km先にある弁景温泉では、65℃の源泉が毎分1tと豊富に自噴しています。

 「せっかくの温泉熱を生かさないのはもったいない」と、温泉熱に着目した壮瞥町が資源エネルギー庁(当時)の事業を活用し、温泉熱を利用した野菜生産団地を整備したのが昭和55~57年。「オロフレ地熱利用野菜組合」も団地整備と同時に設立され、平成21年度現在で組合員数:8名、越冬型ハウス28棟となっています。

 
 北海道産のトマトは普通、店頭に並ぶのは早くても4月頃ですが、ここでは道内では最も早い2月中旬からトマトを出荷しています。


 65度の温泉水をハウス地表に這わした沢山のポリチューブに通すことで、ハウス内を暖房しています。取材に伺った2月上旬、日中でも氷点下10℃以下という寒いこの日でもハウス内は13℃と暖かく、日が差す日中なら最高25℃位まで暖かくなります 。もちろん、加温には一切石油エネルギーを使わない、環境にやさしいエコな栽培方法です。


【オロフレトマトの栽培方法】
 道内でもあまり例のない真冬のトマト栽培、30年前の開始当時は栽培技術が確立しておらず、野菜組合は発足当時から胆振農業改良普及センター(以下、普及センター)とともに栽培方法に試行錯誤を続け、ようやく現在の栽培技術を確立することが出来ました。


 一番の工夫は温度管理。日射量の少ない時期から室温を上げすぎると軟弱に伸びるため、12月から2~3月と日射量が上昇するのに合わせてハウス内の日中の温度も徐々に上げます。

 

 また、日中に光合成した糖分を夜間の呼吸で失わなせないために、逆に夜間は二重カーテンや天窓の開閉で室温を下げるなど、きめ細やかな温度管理をすることで、じっくり甘く育てます。
 
【品質のこだわり】
 オロフレトマトの初出荷の2月頃、道内のスーパー店先では、遠く九州からまだ青いうちに収穫して追熟させたトマトと競合します。しかし野菜組合では、道内消費地に近い地の利を生かして赤く熟してから収穫された新鮮な、また昼夜の温度差を付けて育てた道内産のトマト、甘さが違います。これが、オロフレトマトの一番の強みです。


【クリーン農業の取組】
  JAとうや湖は、信頼のおける「安心できる美味しい」農産物を消費者にお届けするために、「環境負荷が少なく、生産者が安心、安定して営農・生産ができる農業と、消費者が安心して喜んでもらえる農畜産物の生産」というクリーン農業推進プランを進めており、野菜組合も平成16年2月に『北のクリーン農産物表示制度(YES!clean)』の登録集団となりました。


 寒さの厳しい真冬の栽培は、農家さんやトマトにも厳しい反面、実は、病害虫にも大変厳しい時期なので、あまり病害虫が発生しません。また、虫が触るとくっついたり産卵できなくなる資材も併用することで、殺虫剤を極力使わずに栽培しています。


 また、普及センターの指導のもと、病虫害予防にも力を入れていて、その一つが土壌の還元消毒。消毒といっても農薬を使う訳ではありません。これは、道立農業試験場が確立し、普及センターが紹介した技術で、夏の暑い時期、土に米ぬかやふすまを混ぜ、ひたひたになるまで水をたっぷり掛けた後、ビニールで覆って1ヶ月位置くことによって、温度と水で土壌病害虫(センチュウ)を窒息させるという、環境に優しい消毒方法です。


 その他にも、太陽熱で土壌病虫害を抑える太陽熱消毒や、病害虫(センチュウ)の嫌がる緑肥(ギニアグラス)の導入、病虫害に強い台木導入などの対策を組み合わせています。


 病虫害予防の基本である土づくりも、もちろん!ここでは土壌診断に沿った土づくりを30年も前から続けているという、道内でも最も取組の歴史の古い団体の一つです。


 こうした様々な取組の発展形として今年度、部会の代表者がグローバルGAP(注)を取得するなど、現在は、もう1段階上の安全・安心を目指して活動されています


【生産者の思いとメッセージ】
 壮瞥町幸内地区は、トマトの主要な大産地には、生産量ではかないません。しかし、温泉熱というエコな地域資源を生かしてトマトを促成栽培するという、他産地にはないユニークな取組を30年以上も前から行っています。その長い独自の取組の結果、野菜部会員同士の絆も深まりました。


 取材当日、野菜部会の横山総務部長に、消費者に対するメッセージを伺いました。

 「クリーン農業は今や、時代のニーズです。安価な輸入野菜に対抗するためにも私たちは、自信を持って消費者に安心して食べて貰える農産物を作っています。私たちが安全・安心には自信を持って育てたオロフレトマト、地元の消費者の方に是非食べて頂きたい!」と語って下さいました。


 農業改良普及センターも、技術指導や研修会を通じて、野菜部会の取組を全面的にバックアップしています。

スペース

雪深い、2月のオロフレ地熱利用野菜生産団地
雪深い、2月のオロフレ地熱利用野菜生産団地

画像トマト栽培ハウスの内部
冬でも明るく暖かいトマトのハウス

画像管理作業の様子
真冬の2月なのに、こんな薄着で管理作業をしていました

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真冬でも暖かい理由、それはトマトの根本に這わせたポリチューブを流れる温泉水

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トマトの上にある二重カーテンと、その上にある天窓で温度管理をします

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トマトの花が咲いていました。ハウス内は真冬なのに良い香りが!

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まだ青いオロフレトマト。これが赤く美味しく色づいたら、いよいよ初出荷!

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この黄色いテープに病害虫が触れると、虫が産卵できなくなるそうです。もちろんトマトには無害!

「私たちが自信を持って育てた安全・安心なオロフレトマト、地元の消費者の方に是非、食べて頂きたい!」と語る横山総務部長
「私たちが安全・安心には自信を持って育てたオロフレトマト、地元の消費者の方に是非、食べて頂きたい!」と語る横山総務部長

(注)GAPとは~
 農業生産工程管理手法:Good Agricultural Practiceの略称で、農薬の残留、病原微生物や重金属等の付着・混入など、食の安全・安心を脅かす危害が発生しないよう、生産物をチェック・管理する手法です。

 具体的には、農作物の生産において農業者自らが、(1)農作業の点検項目を決定し、(2)点検項目に従い農作業を行い、記録し、(3)記録を点検・評価し、改善点を見出し、(4)次回の作付けに活用するという、農産物の食品安全性や品質確保、環境負荷低減を目的とした一連のプロセスチェックを行います。

(注)北のクリーン農産物表示制度(YES!clean)については、こちらを参照してください。

取材・協力:胆振農業改良普及センター本所

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