モーラップ部分林

モーラップ部分林(愛林緑化思想高揚記念部分林)

モーラップ部分林は、昭和36年5月24日、昭和天皇・皇后両陛下ご臨席のもとに、全国から約1万人が参加し「第12回植樹行事並びに国土緑化大会」(第12回全国植樹祭)の会場として整備されました。植樹祭のなかで両陛下が「森」の字を象りアカエゾマツ苗木をそれぞれ3本お手植えされ、併せて一般参加者による記念植樹も行われました。

なお、同地は国有林であるため、植樹行事に先立ち、昭和35年9月1日、北海道は札幌営林局(現北海道森林管理局)との間に「愛林緑化思想高揚記念部分林」として契約を締結し、それ以降の保育管理は胆振総合振興局森林室が実施しています。その後、昭和62年9月13日には同地において、皇太子・同妃両殿下ご臨席のもとに、「第11回全国育樹祭」の参加者代表並びに地元市民約250人が参加して「お手入れ行事」が開催されました。両殿下は、以前に両陛下が植樹をなされたアカエゾマツのお手入れ(枝打ち)をなされ、併せて、参加者による枝打ちが行われました。また、平成19年6月24日に苫小牧市静川地区で開催された全国植樹祭に先立ち、5月20日に「モーラップ全国植樹祭の森 47年目の記念植樹」を実施し、台風被害跡地に広葉樹約1,700本を植樹しました。

モーラップ「mo-rap」とは? 

アイヌ語の各種辞典でモーラップ(モラップ)の記述を調べると、小さな・低いもの、小さな・坂、緩やかな翼、小石浜、小さな・降りる道のある所など諸説あるようです。
モーラップ部分林は、眼下に支笏湖、向い側に樽前山、風不死岳を望むモラップ山の南側に位置し、標高300m前後の緩斜地に広がっています。

部分林とは?

分収林の一種。契約によって、国有林野に国以外の者が造林し、その収益を国及び造林者が分収する森林のこと。

過去のモーラップ部分林写真

第12回全国植樹祭風景(昭和36年)

第12回全国植樹祭風景(昭和36年) 

第11回全国育樹祭(昭和62年)

第11回全国育樹祭(昭和62年)

モーラップ全国植樹祭の森 47年目の植樹(平成19年)

昭和天皇・皇后両陛下お手植えのアカエゾマツ(令和3年)

昭和天皇・皇后両陛下お手植えのアカエゾマツ(令和3年)

モーラップ全国植樹祭の森 47年目の植樹(平成19年)

モーラップ部分林これまでの経緯

年号年月日経緯
昭和35.9.1北海道と札幌営林局(現北海道森林管理局)との間に部分林設定契約
昭和35.9.11~全国植樹祭に向けた会場整備
昭和36.5.24天皇皇后両陛下ご臨席のもとに「第12回植樹行事並びに国土緑化大会」(第12回全国植樹祭)を開催
昭和37.5.24記念碑除幕式
昭和43.6.11北海道の美林に選定される
昭和43.6.24植樹地手入れ行事を開催
昭和43.8.26部分林契約を一部変更(面積9.1955ha→9.4253ha)
昭和43.8.31天皇皇后両陛下ご視察
昭和49.8.4皇太子殿下ご視察
昭和54.8.5浩宮殿下ご視察
昭和56.8.6礼宮殿下ご視察
昭和57.3.23水源かん養保安林に指定
昭和62.9.13皇太子、同妃殿下の御臨席のもと「第11回全国育樹祭」のお手入れ行事を開催
平成13.2.16モーラップで美林を育てる集い開催
平成17.6.26
エゾシカ樹皮剥ぎ防止ネットを取り付け
平成18.4.1~全国植樹祭の森 記念植樹会場準備
平成19.5.20モーラップ全国植樹祭の森 47年目の記念植樹を開催
平成20.5.21森の匠の森林づくり活動に関する協定を締結(東胆振森づくり協同組合と胆振支庁)し、森林整備を実施(~令和3年)

モーラップ部分林位置図

6 モーラップアクセス (JPG 38.2KB)

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