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最終更新日:2016年1月12日(火)


高見ダム


 ● 高見ダムのご紹介

航空写真による高見ダム全景 [△クリックで拡大表示]
■ 高見ダムの概要

静内川総合開発事業の沿革

静内川は
 北海道日高郡新ひだか町静内に位置し、日高連峰のペテガリ岳、インドナップ岳に源を発し、
 支川シュンベツ川と合流して太平洋に注ぐ、流域面積 683.4 km2、流路延長69.9kmの
 日高地方の代表的な二級河川です。

流域の気候は、
 冬期は温暖にして積雪も少なく、夏期は清涼でしのぎやすい気候です。

下流域は
 採草放牧地及び本地方の経済文化の中心として古くから発展してきた
 新ひだか町静内の市街地が形成されています。

静内川治水事業は
 昭和27年度より静内川の河川改修工事に着手し、治水事業の推進を図ってきました。
 しかし、
 その間昭和30年、41年の集中豪雨をはじめとした数度にわたる大出水により
 沿川地域は多大な洪水被害にみまわれました。
 このため、
 ダムによる洪水調節を行うとともに包蔵水力の積極的な活用を図る為の発電計画を合わせ持つ
 静内川総合開発事業としての多目的ダムの建設が計画され、
 昭和53年着工以来5年余を有して、昭和58年7月に完成したものです。

高見ダムは
 昭和27年 日高電源開発の一環として予備調査が開始され、
 昭和49年より 静内川総合開発事業として実施計画調査に着手し、
 昭和53年 北海道と北海道電力(株)との共同施行方式により建設事業に着手し、
 昭和58年 完工したものです。

●静内川水系流域一覧図

静内川水系流域一覧図

■事業の目的

●高見ダム

 中央コア-型ロックフィルダムとして、
 二級河川静内川水系静内川の北海道日高郡新ひだか町静内高見地先に建設し、
 有効貯水容量 149,000,000 m3 を利用して洪水調節及び発電を行うものです。

ダム平面図 ダム標準断面図 ダム縦断面図

●洪水調節

 自然越流方式により、
 ダム地点の計画洪水流量 1,600 m3/s のうち、1,100 m3/s の洪水調節を行い、
 下流の新ひだか町静内地域の水害を防ぎます。

洪水吐縦断面図

●発電

 ダム直下に最大出力 20万 kW の揚水式発電所(北海道電力)を新設して発電を行い、
 電力量の増加を図ります。

 

■ダムサイトの地質

ダムサイト及び湛水敷周辺の地質は
 先白亜紀、日高累層群中の輝緑凝灰岩を主体とし、
 これを覆って第四期層の崖錐堆積物等の表層土類が分布します。
 ダムサイトは硬質の輝緑凝灰岩で構成されますが、
 右岸斜面と左岸上流部にかけては輝緑片岩との互層にわずかにチャートを挟んでいます。

ダムサイトの地質断面図

 

■ 高見ダムの諸元と計画の概要

●ダムの諸元

型式 中央コアー型ロックフィルダム
堤高 120.0 m
堤頂長 435.0 m
堤頂巾 11.0 m
堤体積 4,963,000 m3
堤頂標高 EL. 229.0 m

●貯水池の諸元(高見湖)

流域面積 283.4 km2(間接流域 469.4 km2)
湛水面積 6.75 km2
総貯水量 229,000,000 m3
有効貯水量 149,000,000 m3
治水容量 26,000,000 m3
利水容量 123,000,000 m3
最低水位 EL. 195.0 m
常時満水位 EL. 221.0 m
サーチャージ水位 EL. 225.0 m
設計洪水位 EL. 226.3 m
利用水深(治水) 4.0 m
利用水深(発電) 26.0 m
堆砂容量 12,300,000 m3

●放流設備

洪水吐 自由越流シュート式
正面越流堤(長37.0m × 深1.3m)
側方越流堤(長42.5m × 2 × 深5.3m)
ジェットフローバルブ φ1,200mm 最大放流量32.4m3/s

 

■計画概要

●負担割合

治水 25.0 %
農水
上水
工水
発電 75.0 %

●工期

計画調査
予備調査 昭和27年~昭和48年(電源開発調査費により施行)
実施計画調査 昭和49年~昭和52年(河川総合開発事業費により施行)
建設
着工 昭和53年 4月
本体着手 昭和53年10月
本体完成 昭和58年 7月
完工 昭和59年 3月
■ 高見ダムの運用図

● 高見ダム貯水池容量配分図

断面図

●貯水池容量曲線

貯水池容量曲線

● 洪水調節図

洪水調節図

● 計画高水流量配分図(単位m3/s)

流量分配図

 

■ 発電施設

● 高見発電所(北海道電力(株))

高見発電所(20万kW)は、
 北海道電力(株)の日高電源一貫開発の総仕上げとなるダム式発電所で、
 昭和49年に発電開始した新冠発電所(20万kW)に次ぐ
 本道における二番目の揚水式発電所です。
高見発電所の運転開始により
 本道の水力の内、当日高の水力発電の占める割合が約4割に達し、
 地域の電力需要に重要な役割を果たすことになります。

発電概要
取水位 218.0 m
放水位 105.5 m
最大有効落差 104.5m
最大使用水量 230 m3/s(2台)
最大発生電力 200,000 kW(2台)
揚水概要
全揚程 121.10 m
揚水量 140 m3/s(2台)
ポンプ入力 204,000 kW(2台)
年間発電可能電力量
年間発電可能電力量 259,314 MWH
電気設備
水車
立軸斜流型ポンプ水車 103,000kW(2台)
発電機
立軸交流同期発電電動機 105,000kVA(2台)
主要変圧器
  105,000kAV(2台)
土木設備
取水口
選択取水式 巾 31.5 m 高 54.5 m 長 22.5 m
選択ゲート 巾 6 m × 高 27.5 m × 4門
水圧管路
2条 内径 5.4~3.9 m
  管厚 16~26 mm
  長さ 1号 269 m 、 2号 254 m
発電所
地下式 巾 22.0 m 長 55.0 m 高 43.0 m
調圧水室
  内径 20~24 m 高 48.0 m
放水路トンネル
円型圧力式 内径 7 m 長 1,586 m
放水口
  巾 33 m 高 18.5 m 長 65 m
ゲート 巾 6.5 m × 高 7.5 m × 4門
支水口
  巾 14 m 高 6.3 m 長 18.7 m
ゲート 巾 3.4 m × 高 3.4 m × 1門
導水路
馬蹄型 内径 3.40 m 長 8,439 m

●アクセスマップ

アクセスマップ
※高見ダムに至る道道静内中札内線については、静内ダムから上流側は一般車両が通行止めとなっているため、
 高見ダムへは行けません。
 なお、一般通行が再開された場合には、ホームページ等でお知らせします。